イスラエルによるガザ地区への爆撃が続いています。
敢えて、遠い中東で起きていることに、君ならどうか関わる?という問いを投げかけました。
エルサレムがどういう土地なのか、ガザとは? ハマスとは? 若干の解説を加えた上で、来月、イスラエルのお宅に1週間ホームステイをすることになった。君なら砲弾飛び交う中君を受け入れてくれたイスラエルのホストファミリーに何を話す?と問いました。
最低限の歴史を踏まえる
こんな時に言うべきでない事はどんな事か?
日本に住む君が言える事は何か?
学校と家と、半径1キロ以内で生活しがちな中学生に、ユーラシア大陸の反対側で起きていることにも目を向けて、人間はなぜこんなことをしてしまうのか、それについて傍観者でいることもできるけれど、当事者でない人間に語れる事は何かを考えてもらいました。
伝えるべき事を書き出してもらった後に、作家の村上春樹が2009年にエルサレム賞を受賞した際に行ったスピーチ「壁と卵」を読んでもらいました。
村上春樹がどんな構成でスピーチをおこなったか。
何を伝えたかったのか。
そんなことを分析してから、作家が批判を受けることを覚悟しながら、賞を辞退して抗議の意思を示すのではなく、受賞して対話をすることを選択した意図について考えてもらいました。
難しかった! との感想もいただきましたが、自分の基本的な考え方と向き合い、それを真剣に人に伝えようとする体験になったようです。